診療案内

こんな症状がある方、
お気軽にご相談ください。

高血圧

高血圧では通常は自覚症状がほとんどありませんので、そのまま気にされず長年経過している例がよく見受けられます。

その大部分を生活習慣や食生活が原因とされる「本態性高血圧」が占めます。
他には生活習慣や食生活などの環境要因によらない「二次性高血圧症」があります。

二次性のものについては治療法が本態性高血圧と異なる可能性がありますので、まずは高血圧と言われたら原因を特定するためにも受診して頂くことをお勧めします。
また、高血圧を放置すると、動脈硬化の原因となります。ひいては全身の様々な臓器に影響を及ぼします。具体的には脳出血や脳梗塞のような脳血管障害、目の病気、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、腎不全の原因となります。

治療としては、減塩、運動、投薬治療が行われます。症状がないために、知らないうちに進行し、急に重篤な状態を引き起こすことから高血圧は「サイレントキラー」とも称されます。高血圧症は早期発見、早期治療が重要です。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。

高血糖における症状は、口渇、多飲、多尿、体重減少、倦怠感などです。こういった状況下で長年放置していると何が起こるでしょうか。何年も高血糖を放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓、目、腎臓、足により重い病気が起こります。

特に腎臓に関して、初期は微量の蛋白尿に始まり、その後は徐々に蛋白尿が増加します。更に悪化すると腎不全が進行し、透析が必要な状況となります。

現在、透析導入の第一位の原因は糖尿病です。
治療は主に食事運動療法、投薬治療(内服、注射など)が行われます。これも高血圧症と同じく早期発見、早期治療が重要です。

腎不全

腎不全は初期には無症状のことが多いですが、進行に伴い種々の症状が出現します。

①尿毒症 尿毒素がたまることによる症状
食欲低下、嘔気、息切れ、呼吸苦、意識障害などが見られます。
②水分貯留による症状
むくみや息切れ、呼吸困難、咳がみられます。
更に悪化すると寝ても息苦しく横になれない状態が起こりえます(起座呼吸)
③電解質異常
a)高カリウム血症:手足がしびれる、口唇がしびれる、胸が苦しい(不整脈、心不全を起こす)
b)低カルシウム血症:腎臓でビタミンDが活性化されないために血液中のカルシウムが不足し、骨がもろくなり骨折しやすくなります。ほかに強い痛みを伴う筋肉のけいれんなどもみられます。
④代謝性アシドーシス
腎不全の結果、血液が酸性に傾き、呼吸や電解質の異常が起こります。
悪化すると生命に危険を及ぼします。
⑤貧血になる
造血作用のあるホルモン(エリスロポエチン)の分泌低下によって貧血がおこります。
⑥ 血圧が上昇する
尿量が減少し、水分・塩分が貯留した結果起こります。ホルモンの過剰な分泌によって血圧が高い人が時にみられます。

それぞれの症状については、適宜利尿剤や降圧剤などのような投薬治療を行います。
進行した末期の腎不全については、薬のみでは限界があるため、血液透析、腹膜透析、腎移植などの方法を以て治療を行います。
当院では主に血液透析の治療を行っていますが、ご希望があれば腹膜透析への対応も可能です。腎移植については施行可能な病院へご紹介をさせて頂きます。